理想の暮らしがかなう生活…きむらさん

島全体が魅力にあふれている
きむら
宮窪町(大島)地域おこし協力隊/2019年度着任/岩手県出身
Q 応募した理由は?
A 協力隊に応募する半年前、テントだけを持って瀬戸大橋から香川、愛媛、しまなみ海道を通り抜ける、ひとり島巡りを敢行しました。所々でフェリーに乗り、小さな島々に降りてみたときに、かねてより秘めていた「無人島に住みたい」という思いに拍車がかかりました。それにいち早く近づくことができないかと方法を模索したとき、地域おこし協力隊を知り、応募しました。
Q 実際に暮らしてみた感想は?
A ダイダイでポン酢を作ったり、若竹を切って発酵メンマを作ったり、遊休地の開墾中に出てきた葛根でくず粉を作ったり、「こんなことやってみたかった」が次々かなえられる理想の暮らしができています。
なにより、遊休地を貸してくださる方や畑について教えてくださる方、小屋づくりに協力してくださる方、一緒に遊んでくれる子どもたち、たくさんの方々に手を貸していただき、見守っていただいています。

Q 隊員になって良かったことは?
A ほかの協力隊員も言うように地域に受け入れていただきやすく、大島石の丁場に連れて行ってもらったり、協力隊にならなければ触れることがなかったことをたくさん経験できています。
毎日会社に行き、夜寝るためだけに家に帰る生活から、今の生活を手に入れられたのが本当に良かったです。
Q 活動をして感じていることは?
A 現在は山の中の遊休地をお借りし、タイニーハウスという小さな小屋を自分で作りながら、小学生対象の自然工作教室を開いています。自然が大好きで、幼少期は林の中に秘密基地を作ったり、木に登って実を摘んでおやつを確保したりしていました。とてもいい思い出であり、今でも変わらず同じことをしています。
島の子たちと遊んだり、ものづくりをしたりすると、とても純粋で素直で楽しくて、大島に来てよかったとしみじみ感じます。

Q 今後の目標は?
A タイニーハウスを完成させることと、自然遊びや工作をする機会を増やすことが活動の目標です。ほかにも暮らしの目標として、一年中自分の畑で作物をつくり、自給自足できるようになりたいです。
Q おすすめスポットは?
A 昔ながらのレトロな看板が並ぶ路地も、瀬戸内の島々を望めるカレイ山も、カラフルなテントが並ぶ見近島も、開墾中の遊休地から眺める景色も、メダカがいてきれいなドングリがある早川公園も、挙げだすときりがないくらい、島内全部が魅力的なスポットです。

※この記事は「広報いまばり」より引用いたしました。