• 背景色変更
  • 文字サイズ

目標は新しい需要を取り入れた独自の宿…麦島康友さん

目標は新しい需要を取り入れた独自の宿…麦島康友さん

島の人々の懐の深さ、器の大きさに触れ、日々感謝

麦島 康友(むぎしま・こうすけ)
上浦町(大三島)地域おこし協力隊/2018年度着任/神奈川県出身

Q 応募した理由は?

A 「島に住みたい」これが最初でした。島といえば瀬戸内海、瀬戸内海といえばしまなみ海道。と、調べたり、現地視察を行ったりとする中で、しまなみ海道の魅力にどんどん魅せられていきました。その中で、現役の地域おこし協力隊員を紹介してもらえる機会があり、活動に興味を持ったので応募することを決めました。

Q 実際に暮らしてみた感想は?

A 今の住居の周りに人が住んでいないのはとても気に入っています。夜空に天の川を見たのも、ここに移住してきて初めてでした。五感が研ぎ澄まされたような気がします。家の中で虫を見つける察知能力も発達しました。自然があり、物々交換などの人々とのつながりがあり、また橋が地域と地域をつなぐ、パーソナルとローカルとグローバルが程よく合わさっていると思います。

大三島の銀鮭養殖を事業化させるのが目標
Q 隊員になって良かったことは?

A 行政の仕組みなどに触れることができるのは、協力隊ならではの経験だと思います。地方では行政と住民の距離が都会よりも近いと感じています。その中で、その両方に携われることは、今後も私自身がこの場所の住民として生活して行く上で、大切な役割をすると思っています。

Q 活動をして感じていることは?

A 今は愛媛県漁協大三島支所が行っている銀鮭養殖事業の手伝いをさせてもらいながら、養殖業について学んでいますが、本来、漁業に携わるのは大変難しいことだと思っていました。 しかし、漁協の組合長、職員をはじめ地域の方々の懐の広さ、器の大きさにより、受け入れていただき今があります。日々感謝の気持ちでいっぱいです。今後は今まで皆さんにいただいた気持ちをお返しできるような自分になろうと心掛けています。

真水で育った銀鮭を海水に順応させ育てる海水養殖。半年間で出荷ができる大きさまで成長する
Q 今後の目標は?

A 現在手伝っている銀鮭養殖をしっかりと事業化させて独立をするのが一つの目標です。もう一つは移住当初からの目的であった宿泊業の開業です。コロナの影響は大いにあると思っています。しかし、マイクロツーリズムなどの新たな需要も生まれています。養殖業と宿泊業を掛け合わせて、独自の宿ができればと考えています。

Q おすすめスポット

A 大三島町野々江から上浦町瀬戸の外周道路がこの島の一番のお気に入りです。瀬戸内の穏やかな海、島を結ぶ橋、彩りを添える柑橘畑、優雅に航行する大型船。これらを一望できる場所は他にはありません。サイクリスト、観光の方はなかなか訪れない場所です。ぜひ大三島に来た際は足を延ばしてのんびりと景色を眺める時間を楽しんでみてください。

島の高校のマリン体験授業のサポートも行っている
※この記事は「広報いまばり」より引用いたしました。

-地域おこし協力隊の声
-, ,

© 2020 いまばり暮らし