自然の素晴らしさを伝えたい…野村莉織さん

オープンスキンダイビングを実施予定
野村 莉織(のむら・りお)
関前諸島(岡村島)地域おこし協力隊/2020年度着任/高知県出身
Q 応募した理由は?
A 前職はニュージーランドを本拠地にして、子どもたちに世界各地で自然の素晴らしさを伝える仕事をしていました。人工物が少ないありのままの自然の中で、思い切り身体を動かす機会は、子どもにとって貴重な体験になります。日本の子どもたちにも体験して欲しくて地域を探していたところ、関前諸島の自然と人の良さにほれ込んで移住したいと思いました。
Q 実際に暮らしてみた感想は?
A 私の出身が高知県南国市ということもあり、もともと田舎ののんびりとした雰囲気で育ったので、「すごく不便だな、コンビニが恋しい」などと思うことは少ないです。
島の方はすごく親身になって話を聞いてくださいますし、困ったことがあったら助けていただいています。本当に感謝が尽きません。毎日明るく過ごせるのは、皆さんのおかげです。

Q 隊員になって良かったことは?
A 島の方にごあいさつした際に「あ!今年の地域おこし協力隊ね!」と気軽に声を掛けていただいたことです。「地域おこし協力隊」だからこそ地域の行事などにも積極的に参加もできて、地域になじみやすいと感じています。
Q 活動をして感じていることは?
A 今している活動は2つあります。
1つ目は地域ふれあい絵手紙体験を関前開発総合センターで開催しています。祖母が絵手紙講師ということもあり、私も幼い頃から絵手紙に触れていた経験をいかして地域の皆さんと絵手紙体験しています。高齢者でも書きやすく、生涯の趣味になりやすい絵手紙で地域交流になればと思います。8月には島の子どもたちも参加し、「絵手紙」を通して「絵を描く楽しさ」を知ってもらいました。
2つ目はファミリー向けに関前諸島で自然体験(ファミリー海探検inせきぜん)を計画中です。自然体験の内容は、瀬戸内海の穏やかな海をいかし、おそらく日本初となる「オープンスキンダイビング」を実施予定です。
※オープンスキンダイビング…足がつく浅いところで、まずは海の中の世界をのぞくことから始めます。海の中で見つけた面白い形の貝殻などでどんな遊びができるのか考えます。そうして発想力や想像力を養い、生き物に触れることで命の大切さを学びます。

Q 今後の目標は?
A 今年度、岡村小学校に7年ぶりの新入生が入学し、さらに2、3年生がいる家族も移住しました。「子どもたちが自然いっぱいの中でのびのびと育つことができる、最高の子育て環境だな」と感じてもらえるように島暮らしの素晴らしさ、自然と触れ合う大切さを自然体験プログラムで伝えていきたいと思います。このプログラムが関前諸島に移住するきっかけになればと思います。

※この記事は「広報いまばり」より引用いたしました。