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貴重な機会が得られる経験に…大橋健太郎さん

貴重な機会が得られる経験に…大橋健太郎さん

試行錯誤を繰り返し“ためになること”を積み上げたい

大橋 健太郎(おおはし・けんたろう)
大三島町(大三島)地域おこし協力隊/2020年度着任/千葉県出身

Q 応募した理由は?

A  20代の頃、産業医の面談を受けるほど働き過ぎていた時期があり、その頃から都市部の生活で消耗している自分、幸せを感じられない自分を自覚するようになっていました。
 大型客船のクルーとして働いていたときに瀬戸内海は頻繁に通る航路でした。いつも船尾から瀬戸内海の美しい景色を眺めながら、「いつかこの風景を年中見られる場所で暮らしてみたい」そう思っていました。
 新しい働き方を模索していく中で、瀬戸内の海の景色が好き、なおかつ、島暮らしがしてみたいという思いから、いろいろな国や国内の島々を訪ね歩いたところ、大三島がまさに自分が理想とする場所でした。
 移住を真剣に考え始め、情報を集めていく中で協力隊という制度を発見し、応募させてもらいました。地域おこし協力隊は、もともと島で何か起業をしてみたいという気持ちがあった自分にぴったりな制度だと思います。

Q 実際に暮らしてみた感想は?

A 想像していたとおり、海や山の自然に囲まれた生活はストレスを感じにくく、空の広さや季節の移り変わりを全身で感じられることが最大の魅力だと思います。
 本州や四国本土にもほど近く、都市部の生活が恋しくなった場合も車で1時間ほどで福山や松山などに行けてしまうアクセスも便利なハイブリッドな島だと思います(笑)

空の広さや季節の移り変わりを全身で感じられるのが最大の魅力
Q 隊員になって良かったことは?

A 今治市はフリーミッションで協力隊員を募集していて、「起業をしてみたいけど、いきなり、えいやっ!と移住して事業を起こすのはちょっと不安」とか、「実際に住んでみて地域の特性や自分がその場所に適応できるかといったことがじっくり確かめたい」という人にとても適した制度です。そこから得られる貴重な機会や経験はとてもありがたいと感じています。
 家賃やある程度の生活が保障された上で、いろんなことにチャレンジできることが協力隊員になる一番の魅力ではないかと。今後もトライアンドエラーを繰り返して自分のためになること、地域のためになることをしっかりと積み上げていきたいです。

Q 活動をして感じていることは?

A すでに大三島にはたくさんの移住者や協力隊OBの方々が地域に定着し活躍されており、協力隊・移住者を受け入れる風土が定着していると感じています。他の地域では苦労することもあるかと思いますが、ここでは新しいことや取り組んでみたい活動に対して積極的に協力してくれる方がたくさんいるので、非常にありがたいことだと思っています。

地域に定着した協力隊OBや移住者が新しい取り組みにも積極的に協力
Q キューバサンドを始めた経緯は?

A キューバサンドは大型客船で働いていたときの夜食ビュッフェにまれに提供されることがあり、そのおいしさにびっくりしました。キューバサンドの調理にはローストポークをオリーブオイル、レモン、ライムなどの柑橘、ハーブに漬け込む工程があるのですが、これを大三島の柑橘で漬け込んでみれば大三島のPRにもなるし、季節ごとの楽しさがあって面白いかもしれないと考えました。

Q 今後の目標は?

A 7月に開業したキューバサンドのキッチンカーの認知を拡大し、広く大三島の食材の魅力を届ける発信源になりたいですね。
 キッチンカーを利用した島のテイクアウトデリバリーや、なかなかスーパーまで行くのが難しい高齢者世帯向けの宅食定期便などの事業にも広げていけたら面白いと思い、実現に向け取り組んでいます。

キッチンカーで大三島の食材の魅力を発信したい
※この記事は「広報いまばり」より引用いたしました。

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