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今治移住で理想の暮らし・子育て・仕事をつくる…小林祐太さん・友紀さん

今治移住で理想の暮らし・子育て・仕事をつくる…小林祐太さん・友紀さん

埼玉県→大西町 | I・Uターン | 山暮らし | 起業 | 企画・情報開発

小林祐太・友紀(こばやし ゆうた・ゆき)
合同会社 企画百貨/2020年移住/岡山県出身(祐太)・愛媛県出身(友紀)

都内のPR会社で働いていた小林祐太さん、友紀さんご夫婦。2020年に友紀さんの地元である今治へお子さん2人とともに家族で移住。その後経験を生かして2023年に合同会社企画百貨を立ち上げ、さらに2024年3月にはwebメディア『今治経済新聞』も創刊。今治の情報を広く発信するべく市内を飛び回り奮闘中。リノベーションした古民家で家族4人とワンちゃん1匹で過ごす時間が最高の息抜き。

 「瀬戸内にいつか戻れたらいいね」岡山県出身の小林祐太さんと、今治市出身の友紀さんご夫婦。互いの出身地のある瀬戸内エリアにいつか戻りたい、そう話していたのが思わぬ事態で実現することになったのは2020年。世界中が新型コロナウイルスに翻弄されていた時のことでした。

コロナ禍をきっかけにUターン移住

 「その年の始めに下の子を今治で里帰り出産して、東京に戻ったら大変なことになっていました」そう友紀さんが話すのは、コロナ禍での都心での生活のこと。保育所も閉園してしまい、家の中でまるで子どもたちと軟禁状態に。当時は働き方も一変しリモートワークが推奨されるなど通勤もままならなくなり、2人にとって移住は “いつか”の話ではなくなったといいます。同じ年の9月には今治へ移住していました。

 祐太さんの転職先に決まったのが松山市の企業だったこと、地元に帰った方が家族や友人などのサポートを受けやすいことなどから、小林家の今治移住は自然の流れに沿うように決まりました。家族で移住するにあたり、やはり気になるのは仕事と住まいのこと。

 「フルリモートで東京の仕事を続けることもできましたが、地方へ行くのにそことまったく関係のない仕事をするよりは地域に繋がりを作ることも必要だと思いました」と祐太さん。仕事においては地元の商習慣を知ることも大切なことと話します。小さなお子さんのいる小林家にとっては生活の安定も重要でした。まずは友紀さんのご実家に同居し、祐太さんはバスで松山へ通勤するという形で今治暮らしが始まったのでした。

里山暮らしで自然が隣にある子育て

 現在は大西町の山間部に自宅を構えた小林さん一家。素敵にリノベーションされた古民家には家族がゆったり過ごせる明るいリビングがあり、お子さんたちの広いお部屋、2階には仕事スペースも確保されています。古きよき時代の空気も残しながら、土間やキッチンなどは洗練された雰囲気です。学生時代に建築を学んだという友紀さんのセンスが細部に光ります。

 ただし物件探しは苦労したそう。「1軒見ては違う、また次も違う…というのを10軒以上は繰り返しました」と友紀さん。不動産サイトの情報を頼りに探したり、不動産屋で相談したり…。物件探しはやはり縁。時間はかかったものの、知り合った工務店の方にも相談しながら納得のいく物件に巡り合うことができました。

 それだけに、自然豊かな今の暮らしには大満足だといいます。特に友紀さんが絶賛するのは子育て環境です。「自然のなかで遊ぶのは自由ですし、少し足を延ばせば山も川も海もあるのがすごくいいです」休日には近くのキャンプ場へよく出かけます、と笑顔。都会での子育てを経験したからこそ今の環境の良さを実感できるのかもしれません。都心では入場料を払ってショッピングモールの遊び場で遊ばせたり、どこへ行っても行列や人混みがあり、さらに混雑する電車での移動もあります。そうしたストレスから開放された今治での子育ては親にとっても嬉しいこと。それが表情に現れているのが印象的でした。

夫婦で起業 これからの今治のために

 こうして安心できる家を手に入れた祐太さんと友紀さん。祐太さんも愛媛での仕事に慣れてきたことで、2人は新たな一歩を踏み出します。2023年に合同会社企画百貨を起業。PR会社でのキャリアを活かし、企業の企画や情報開発を支援しています。

 地方へ行くからには地域の仕事に関わりたいという祐太さんの思いは変わらず、FC今治高校里山校には開校前から広報として携わり、ウェブサイトやSNS、メディアへの露出など学校の魅力を伝えるコンテンツ作りを担います。また2024年には今治のローカル情報を発信するニュースサイト『今治経済新聞』を立ち上げました。

 「今治で起きているユニークなこと、今治にしかない魅力を可視化したいですね。楽しむ大人たちの姿を見せることで、今治はおもしろい場所なんだと子どもたちに思ってもらいたいです」今治には何もない、そんな言葉を子どもの頃から聞いてきた友紀さんは、決してそうではないことを伝えたいといいます。友紀さんの記事には子どもたちに今治に愛着を持って育ってほしいという願いが込められています。

 「僕個人としては雇用を作っていけるような会社にしていきたいですね。地方でもキャリアを積んでやりたい仕事がつくれる。そういう機会を提供する存在になれたらいいなと思います」学生時代にPRの仕事を志ながら就職の選択肢が東京にしかなかった祐太さんも、次世代へ向けて思いを語ってくれました。

 今治に新しい風を起こしそうな2人の言葉に頼もしさを感じます。祐太さんと友紀さんの今治移住は、これで完成ではありません。子育て世代の2人の目は、子どもたちが育つ未来の今治を見つめていました。

取材日:2024年9月(掲載の情報は取材日時点のものです)

移住Q&A 先輩に聞いてみました

Q 移住前と移住後で変化したことはありますか?

A 自宅でゆっくりと過ごす時間が、家族みんな好きになりました。子どもたちも自宅や庭で思う存分遊べるので、「どこかに行くより家で遊びたい」と口癖のように言っています。(笑)そしてありがたいことにおすそ分けもたくさんいただけるので、子どもたちの野菜好きに、拍車がかかっています。(友紀)

A 徒歩や車ですぐ行ける距離にたくさん遊び場を見つけました。「電車を乗り継いで遠出して…」といった移動の大変さがなくなったと感じています。(祐太)

Q お二人にとって今治の魅力とは?

A ちょうどよさ。適度にそして十分に便利で、暮らしやすい。アウトドアも満喫できる自然もあって、海も川も山もある。そんな今治のちょうどよさが魅力です。(友紀)

A ほどよく便利で、自然も豊かなところです。趣味に合わせて色んな楽しみ方ができるまちだと思います。(祐太)

今治へ移住を考えている方へメッセージをお願いします!

島暮らしも、海暮らしも、山暮らしも叶うのが今治の魅力。ぜひ暮らしの選択肢がたくさんある、今治にお越しください!(友紀)

一度来ると魅力を体感いただけると思います。ぜひお越しください!(祐太)

-先輩移住者の声
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