「好き」がつないだ今治との縁。福祉の現場で働く、山本さんの等身大の暮らし…山本遥斗さん

「好き」がつないだ今治との縁。福祉の現場で働く、山本さんの等身大の暮らし…山本遥斗さん

山本遥斗(やまもと はると)
社会福祉法人来島会 児童発達支援センター 今治市子育て応援ステーションばんび 勤務 / 2023年3月移住 / 広島県出身

広島県福山市出身。香川県内の大学で教育学部に学び、小学校教員免許を取得。就職活動の際、趣味のサッカーをきっかけに社会福祉法人来島会と出会い、今治市へ移住。現在は児童発達支援の現場で子どもたちの成長を支える傍ら、保育士資格も取得。大学時代からのパートナーと結婚し、今治市内で夫婦二人暮らしを満喫している。

 大学卒業後、地元・広島からもほど近い今治市で社会人生活をスタートさせた山本さん。移住から4年目を迎え、現在は福祉の現場でやりがいを感じながら、公私ともに充実した日々を送っています。「今治は、自然も利便性もちょうどいい場所」。そう笑顔で語る山本さんに、移住のきっかけや今治での暮らしのリアルについてお聞きしました。

移住のきっかけ – サッカー好きが高じて出会った、今治という選択肢

 僕が今治に興味を持った入口は、小・中・高とずっと続けていた「サッカー」でした。就活中、地元にも近い岡山や愛媛で仕事を探す中で、FC今治(J2所属のサッカークラブ)のスタジアム(アシックス里山スタジアム)に、社会福祉法人来島会が新しい複合福祉施設「コミュニティビレッジ きとなる」を立ち上げると知り、サッカーとの縁を感じて説明会に参加してみようと思ったんです。

 当時は教育学部で小学校の教員免許を取りつつも、ストレートに教員になるか悩んでいた時期でした。「まずは一度社会に出て、教員免許や自分の強みを活かせる仕事に挑戦してみよう」と探し始めて出会ったのが福祉の道です。両親が福祉事業所や保育施設で働いていた影響もあり、自分にとってはなじみ深い仕事でもありました。

 そうして参加した説明会で来島会の取り組みや考え方に触れました。サッカーを見に来た人や地域の人など、いろいろな人が行き交う場所の中に福祉施設「きとなる」を置くことで、障がいのある人もない人も、自然に関わり合える。

 目指す社会や考え方に惹かれ、福利厚生など働く環境が整っていたことも後押しとなって、今治への移住と入職を決めました。

※「コミュニティビレッジ きとなる」
コミュニティビレッジ「きとなる」は、アシックス里山スタジアムのなかに来島会が開設した複合福祉施設。多様な人々が行き交うスタジアムという環境を生かし、障がいのある方や発達の特性のある子どもたちが地域社会との交流の中で、自分らしく生きる力を身につけていくことを目指している。

仕事のこと – 働きながら保育士資格を取得。子どもたちの成長を支える喜び

 現在は、来島会が運営する「今治市子育て応援ステーション ばんび」で働いています。職場では、先輩方がみんな優しくて、分からないことも相談しやすく、働きやすい環境に恵まれました。仕事をしながら勉強を続け、保育士の資格も取得しました。

 「ばんび」では、子どもたち一人ひとりと向き合うだけでなく、ご家族とも関わります。直接教壇に立つわけではありませんが、子どもたちの成長を支え、ご家族に寄り添うという意味では、もともと専攻していた教育にも深く関わる仕事だと感じています。毎日、すごく充実しています。

 残念ながら「きとなる」の配属ではないのですが(笑)、日々の仕事の中で「きとなる」と関わる機会もあります。

 「きとなる」で開催されるイベントに子どもたちと参加したり、「ばんび」から次のステップとして、きとなる内の事業所に通っている子どもたちの様子を見に行ったり。 同じ法人の中で、子どもたちの成長に合わせていろいろな場所や人とつながっていけるのも、来島会で働く面白さの一つだと思います。

 なにより、サッカー好きな僕にとっては、仕事をしながらFC今治やサッカーを身近に感じられるのも嬉しい環境ですね。

住まいのこと – 便利で穏やかな今治での二人暮らし

 移住当初は一人暮らしでしたが、大学時代からお付き合いしていた愛媛出身のパートナーと結婚し、現在は市内の賃貸アパートで夫婦二人で暮らしています。

 家探しの際は土地勘が全くなかったのですが、不動産屋さんに「職場に通いやすく、買い物に困らない場所」と相談したところ、スーパーやコンビニ、カフェが徒歩圏内にある便利な立花エリアを紹介してもらいました。将来的に夫婦で住むことを見越して駐車場2台分を提案してくれるなど親身に対応してもらい、スムーズに今治での生活をスタートすることができました。

 南予地方出身の妻も今治の暮らしをとても気に入ってくれていて、休日は近くの直売所「さいさいきて屋」に2人で出かけるのが習慣になっています。料理好きな妻と一緒に新鮮な地元の野菜やお肉を選ぶ時間が、日常の中の楽しみです。

今治暮らしで感じること – 都会と田舎の「ちょうどいいバランス」

 今治で暮らしていて、不便さを感じることはほとんどありません。市内で生活に必要なものはすべて完結しますし、ちょっと街に行きたいと思えば、松山や実家のある広島へもアクセスはスムーズです。

 もともとはインドア派の僕ですが、休日は夫婦でドライブに出かけるのが楽しみになっています。星の浦海浜公園や織田ヶ浜の海岸沿いを走ったり、あえて遠回りして海沿いの道から松山方面へ向かったり。瀬戸内海の穏やかな海を感じると、日々の疲れが癒やされていきます。

 しまなみ海道を渡って大三島までサイクリングしたこともありました。そういうアクティビティが気軽に楽しめるのも良いですね。

 妻もよく話しているのですが、今治は「ちょっと行けば海や山といった豊かな自然があり、少し走ればスーパーや商業施設がしっかり揃っている」という絶妙なバランスが魅力だと思います。自然が多すぎても不便だし、都会すぎても落ち着かない。その真ん中の「ちょうどいい街」だと実感しています。

未来のこと – これからも穏やかな今治暮らしを

 移住して4年が経ちますが、今治は気候も穏やかで過ごしやすい場所だと感じています。広島の両親も時々遊びに来てくれていて、今治名物の焼き鳥を楽しんだり、カフェ巡りをしたりと、今治での時間を一緒に楽しんでいます。

 住み心地の良い今治で、家族と一緒に心穏やかに暮らしていけたらと思っています。これからも、今治の子どもたちや地域の人々と関わり続けていきたいですね。

取材日:2026年9月(掲載の情報は取材日時点のものです)

移住Q&A 先輩に聞いてみました

Q 今治はどんなところ?

A 自然が豊かで心穏やかに生活できる場所です。スーパーや商業施設も揃っていて不自由なく暮らせますし、松山市や広島県へのアクセスも良好。車があればどこへでも気軽に行ける、暮らしのバランスが良い街です。

Q 大変だったこと、これからの課題は?

A 僕自身は特に困ったことやギャップはありませんでした。ただ、車がないと行動範囲が少し制限されるかもしれないので、移住にあたっては車を所有するかどうかが一つのポイントになると思います。

移住を考えている方へメッセージをお願いします!

今治はドライブで行けるきれいな海や自然がありながら、普段の生活にも困らない絶妙なバランスが魅力です。気候もすごく穏やかで、外から来てもすんなり馴染める住みやすさがあります。まずは一度ドライブがてら遊びに来て、この街の心地よい雰囲気を体感してもらえたら嬉しいです。

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